スペインのマニファクチュール【オルベア】の2025プレゼンテーション。
製造コスト等コストダウンの目的でほとんどのメーカーがアジアへの委託生産を行う中、オルベアはプロダクト、塗装、組み立てまでを全てスペイン本社工場で行い、注文に応じて1台1台組み上げてから航空便でディーラー店に発送しています。一見とてもコストの高そうなやり方ですが、販売価格はかなり抑えた設定になっていて本場モノとしてはトップクラスのバリュープライスと言えるでしょう。ひとつの要因としては、他メーカーの多くが需要予測に基づいて大量生産した自転車をコンテナで輸入し、倉庫で長期間ストックして注文に応じて発送という大きなコストを無くしているところでしょう。塗装、組立など品質を徹底できるのは管理者が常に【見て確認】できるからで、組付け不具合で後々対応する手間とコストも抑えられ、パーツのチョイスにも謎なパーツは一切ありませんので不良がほとんど無いのも素晴らしい。他国工場に生産委託しているとこうはいきません。信頼性の高さとバリュープライスはお客様にも店にも大きな恩恵を生み出しますのでこのへんが世界でトップ5に入る人気ブランドと言われる所以でしょう。
もともとは軍事産業からスタートしていますが、鉄砲技術を活かして自転車パイプを製造の流れは世界共通ですね。日本のミヤタも同じです。ちなみにORBEA社は生粋の自転車専業会社ではなく、スペインの数ある協同組合のひとつであるモンドラゴン協同組合の一事業ですので、最近耳にするメーカーが売られた買われたとブランド所有者がコロコロ変わり、その度に委託工場も代わって品質が乱れたりする事も無い為、さまざまな意味でとても安定した信頼の高いメーカーといえます。
フレーム塗装は注文に応じて丁寧に塗装され、そのペイントにおける重量増も極力抑えて最適化されてます。オルベア最大のメリットでもあるカラーオーダーシステム【マイオー】はアップチャージ無しで好みのカラーをオーダー可能です。WEBカタログの中にあるカスタマイズを選択すれば選べるモデルが出てきますので色遊び含めて楽しんでみてください。ちなみにオルベアバイクは注文時にステム長、クランク長、ギア歯数、ハンドル幅、サドル、ホイールなどの選択が出来るセミオーダーシステムも完備。寸法だけの変更ならアップチャージがありません。
モデルチェンジを果たした第7世代のオルカは素材違いで2種類あります。上級グレードのOMXはフレーム重量750gという軽さでトップモデルの完成車重量は6.7kgと超のつく軽さを誇る。その走りは起伏の多いスペインバスク地方らしく究極に上りに強いバイクを目指して作られたそうです。このクラスになるとどこのメーカーでも素晴らしいバイクを作ってますので最終的には好みの判断となりますが、自転車人類の大敵【上り】と【向かい風】のうち1つを征服出来るなら是非オルベアを選んでみてください。セカンドグレードのOMRはフレーム重量1030gと一般的ですが上りへの個性は同一で、価格を抑えながらクライミングとセミエアロに貢献するバイクとなっています。
今年のオルベア押しカラー【ワインレッド】にオルベア初のオリジナルカーボンホイール【オクオ】の組み合わせ。オクオはZIPPハブにオリジナルカーボンリム、スポークには強靭なピラー製を使ってのハンドメイド。ホイール単品の購入も可能です。
オルベアはプロチームのロット・ディスティニーを機材面でサポート。只今ツールドフランスで疾走中。
使用状況見てますとオルカエアロの使用が多いようです。山岳ではオルカでしょうけど、多少の起伏コースでもエアロを使ってますね。ベルギーチャンピオンのデュリーに期待の区間賞はまだ取れてないですが現時点で最高3位、ゴールスプリントに絡む活躍は見せております。逃げの場面ではカンペナールツやファンヒルス、ボウレンスなどが積極的に動いておりますので残り数ステージに期待しましょう。TTでは最後のビッグ4が走るまでカンペナールツがホットシートに座れてましたのでオルベアバイクの栄光と貢献も称えたいところです。
頑張れロットディスティニー!
2024年からオルベアブランドはかなりの注目度らしく、ジャパンのセールスプロモーションもどんどん大きくなっておりご指名ご相談も多くなっております。自転車界は国内も世界も決して好景気ではありませんが、ミドル・ハイエンドのブランドだけは別のようで世界規模で賑わっております。
新たなカーボンバイクに是非オルカご検討いただけますと幸いです。
在庫状況はタイムリーにわかりますのでご相談くださいませ。
インスタグラム:https://www.instagram.com/seo_samezu/
セオサイクル鮫洲店 沼尾 地図>>