自転車に限らず駆動部分は徐々に摩耗します。ギアは金属製なのでチェーンとの摩擦ですり減っていき、チェーンはプレートのピン穴が広がってきて伸びという症状がでてきます。ギアの摩耗やチェーンの伸びがひどくなると、ギアチェンジの悪さやパワーロス、最悪はチェーンが浮いてしまう空回りや歯飛びが起きてしまい不快で危険。
こちらはすり減ったフロントチェーンリング。見た目はギザギザがあるのでわかりにくいですが、
新しいチェーンリングと比較すると
すり減ったギアはサメの歯のように尖り歯と歯の間も深くえぐられています。
このような状態の時はチェーンリングだけやチェーンだけを部分的に交換しても意味はなく、新しいパーツと古いパーツの相性は最悪と言っていいほどうまく作動しません。
駆動部分はすべて同時に交換します。先ほどのチェーンリングのほか、チェーンと、リアディレーラーの歯車(プーリーといいます)、
後輪のスプロケットも同時に交換です。
同時交換はどうしても予算がかさんでしまいますが、一個一個バラバラに交換するよりも作業工賃はむしろ安くあがる時も多いのでおすすめです。交換した後はギアチェンジもスムーズで重いギアでもしっかりトルクがかかり快適。一緒にワイヤー類やタイヤも新調すると車体を交換したような錯覚さえ覚えますのでよりオススメ。
特に重いギアでぐいぐいこぐ方はすり減りが早くなりますので、一度チェーンチェッカーなどのツールで伸び具合を確認してみましょう。
5アームなど古いパーツの場合は交換用のギアが用意できないケースもありますのでご注意ください。
セオサイクル鮫洲店
沼尾