20インチや16インチのミニベロだと700c系に比べ、クランク1回転で進む距離がどうしても短くなってしまいます。そんなものかとそのままトップギアのみで使われる方も多いですが、ちょっとしたパーツ交換で進む距離を長くする事が可能です。

チェーンリングと呼ばれる前側のギアを大きくし、後ろのギアが小さければ前のギアが一回転する間に後の車輪をたくさん回すことが可能です。700cに乗っていた感じに近づけたい時は、そのよく使うギアと700cの周長から計算すれば数字上は近づきます。たとえば700x32でフロント48Txリア18Tに近づけたい場合は、48÷18=2.6。2.6x周長2155mm(700x32)=5603mmとなります。これを20x1.75タイヤにあてはめると周長が約1515mmですから5603÷1515=3.69・・・、ついてる後ろギアを14Tあたりつかうと仮定すれば3.69x14=51.66、フロントのチェーンリングを52Tくらいにしてリア14Tあたりつかえばひとこぎの走行距離は同等まで伸ばすことができます。惰性感や抵抗、転がり感には差がありますので全く同じにはなりませんが、くるくる漕ぎまくる事からは解放されるでしょう。

48Tから52Tへサイズアップ。どんなクランクでも大ギアかできるわけではありませんのでご注意ください。段数、チェーンリングの規格PCDと市販品にギアバリエーションがあるかどうかです。

オーナー様はロードも乗られますのでお散歩ギアではやはり物足りなかったようです。TIOGAギアでは52TがMAXでしたがこれでも足りなかったらまたご相談くださいませ。

前デカイ+後チイサイはやはりカッコイイす。

と言っても、こんなカスタムはこのようなクラシックスタイルの構成だから出来るわけで、近年のロードパーツの規格につけられるカスタムパーツはそう多くありません。仮に今のロードクランクにつく大径ギアがあったとしても変速不調やチェーン保持、異音など純正の時は感じなかったことマイナス面が起こる可能性があります。カスタムご相談の際はそのへんご理解の上ご相談くださいませ。

でもカスタマイズは楽しいんですよね。

セオサイクル鮫洲店

沼尾